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 私が開設に参加した、日本初の男性専用
電話相談『男』悩みのホットラインは、
おかげさまで2010年秋に15周年を迎えました。
そして私自身、精神科医療の現場で心理療法
に携わり、2011年春で10年になりました。
この節目の時に、これらの経験から得られた
ものを、さらに多くの方のために役立てたい
という思いから、カウンセリングオフィス天満橋
を開設いたしました。現代社会には、
男性にとって、さまざまな意味の「生きにくさ」
があります。
 精神疾患の増加、減らない自殺、ドメスティックバイオレンス(DV)など、あらゆる問題の背景の1つとして、男性が悩みを打ち明け、自分の心と向き合うことのできる場が、まだまだ少ないことがあると考えています。そうした場として、皆さまに活用していただければ何よりです。

 

 未曽有の大災害であった阪神淡路大震災。われわれも、仲間の一人を失うなどの痛手を乗り越えて、その年の秋に『男』悩みのホットラインを誕生させました。そして奇しくも、カウンセリングオフィス天満橋を開設するときに、今度はそれを上回る巨大な災害、東日本大震災が起きてしまいました。被災された方々には、心よりお見舞いを申し上げます。
  阪神淡路大震災の経験から、心について社会の関心が高まり、1995年はのちに心のケア元年と言われるようになりました。心にもっと目を向けて、大切に扱う必要があるということに、人々が気付き始めた時期でした。『男』悩みのホットラインも、誕生から数年間は「日本で唯一」の男性専用相談窓口でしたが、その後少しずつ、自治体主催の男性相談も開設され、現在に至っています。
 しかしながら、昨今の厳しい経済事情も相まって、社会の状況は厳しさを増し、男性の心の負担も増しているように見えます。もちろん、そうした心の負担は、男性だけが感じるものではありませんが、まだまだ男性ならではの「生きにくさ」があると考えられます。男性は、競争社会の中で「勝たなければならない」「強くなくてはならない」といったプレッシャーにさらされながら育つことが多いのではないでしょうか。大人になってからも、社会の要請に従って、「○○でなくてはならない」「○○すべき」といった考え方で、常に自分自身を縛っていく傾向にあります。これでは、自分の心が、例えば疲れていたとしても、それに気づくことができないまま「頑張らなくてはならない」とさらに自分を追い込んでしまい、心の健康を損なうことにもなりかねません。男性には、もっと自分の心と向き合う場と機会が必要です。これまでの社会の、競争主義や効率化の先にあるのは、いったい何でしょうか。日本が再生していこうとする今こそ「人間として本当に大切なこと」に一人一人が目を向けていく必要があると思います。


※ 拙著『男の電話相談−男が語る・男が聴く』
  『男』悩みのホットライン編著
  2006年 かもがわ出版をご参照ください。

 

 私は、児童虐待やドメスティックバイオレンス(DV)といった暴力の問題に、これまで携わってきました。暴力(言葉の暴力など精神的な暴力も含みます)は 決して許されることではありません。暴力の被害者の心をサポートすることは、我々の大切な仕事です。特に、男性が暴力の被害者になってしまった場合、助けを求める声を上げにくいですし、男性の被害者を支援する仕組みも現状では不十分です。潜在的にはまだまだ多くの男性被害者がいると考えられ、そうした方へ少しでも相談の門戸が開かれる必要があると思います。
 また、暴力の問題の根本的な解決のために必要なのは、加害者が出ないようにすることであり、それには加害者の心と向き合うことが重要です。暴力を振るってしまった人に対して「暴力は悪いことです」とか「暴力をやめなさい」と言うのは簡単ですが、本当に必要なのはそういうことではありません。暴力を振るうに至る、いわば暴力を振るわざるを得なくなるようなものを、何か心の中に抱えているはずなのです。そうしたものがあるからと言って、加害行為の「言い訳」にはなりませんし、被害に対して負わなければならない責任が減じられる訳でもありません。ただ、暴力を振るうことを責めるだけでは、その人をさらに追い込んでしまうことになるのです。その人の心と向き合い、一緒に考えていくことが、本当に必要な援助となります。暴力を振るわなくても生きていける道を、共に探ることが大切だと考えています。実際に、カウンセリングとグループワーク(メンズサポートルームと協力して対応します)を組み合わせるなどして、暴力をやめることができている方はたくさんいらっしゃいます。


※ 拙著『暴力の発生と連鎖』
  上村くにこ編 2008年 人文書院
   「男性がこころに抱えるものをどう扱うか」を
   ご参照ください。

 

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